淋病(淋菌感染症)はとても感染しやすい病気

2019年11月10日
病原体

淋菌を原因菌とする感染症が性病になります。性行為を主な感染経路のしているため典型的な性病の一種です。世界中で昔から感染が見られた感染症で、かつては四大性病の一翼と認識され、感染者も多数に上る状況が長く続きました。抗生物質の登場前は有効な治療に乏しく、炎症の影響で尿道が狭窄するとカテーテルを挿入し強制的に開通させるなど大きな苦痛を伴う治療を、余儀なくされることもあったほどです。しかし抗生物質の登場と衛生環境の充実で患者数は激変し、長期間にわたって新規患者数は少ない時期が続いていました。ところが最近では他の性病同様に新規患者数は増加に転じており、感染に軽快を払うべき感染症のひとつになっています。
近年の患者数の増加の背景には、性風俗サービスの普及が重要な要因と考えれています。それと言うのの感染経路には性行為だけでなく、オーラルセックスなども淋菌は感染力を発揮するからです。性行為では避妊目的でコンドームを装着する習慣を持っている方でも、オーラルセックスなど妊娠の可能性のない場面では使用しないことは珍しくありません。とりわけオーラルセックスが主要なサービスとなる性風俗では、コンドームを使用しない傾向があります。そのため淋病感染者の感染粘膜に接触を持つことで感染が拡大異していると見られています。
淋病の原因菌の淋菌の感染力は強力、で原因となる性行為などの後、数日から1週間ほどの潜伏期間を経て尿道炎症状で発症を見ます。もっともこの傾向は男性に典型的なもので、当初は尿道周辺の違和感で始まります。その後数時間ほど経過すると、排尿時の痛みが出現することになるのです。排尿時の痛みは個人差が大きいですが、時には強烈で排尿が困難になることも。症状では尿に膿が混じるのも重要で、黄緑色を呈します。排尿痛や膿が混じるなどの尿道炎の典型的ですが、さらに頻尿といった症状もよく観察されるところです。これに対して女性の場合は淋菌に感染しても無症状で経過するのがむしろ一般的で、子宮頚管炎などで症状が出現する場合も1週間以上の時間を要することが多いのも男性とは異なる傾向です。
淋病の検査は海などの分泌物を採取して、顕微鏡で検索すれば診断は容易で1時間程度で感染の有無を確定することが可能です。ただ女性であっても過去に性感染症に罹患した経験を持っている場合は、妊娠時に無症状であってもスクリーニング検査の対象になります。
淋病の治療は抗生物質が中心ですが、耐性菌の出現が問題視され治療薬の選択は慎重に臨む必要があります。現在ではマクロライド系のアジスロマイシンや、テトラサイクリン系のドキシサイクリンなどの経口投与が治療の中心になっています。淋菌が血流にのって全員に拡大した場合には、抗生物質の静脈注射などが必要になることも。かりに芳しい効果が見られない場合には、治療抵抗性の淋菌感染の可能性があるので治療薬の変更などが必要になることもありえます。