性器ヘルペス治療は抗ウィルス剤、その中でもバルトレックス

2020年03月27日

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス感染が原因で発症するので、抗生物質は効果を期待できません。HIVと同様に抗ウイルス薬の投与が必要です。ウイルス自体のサイズが細菌類に比較してとても小さいので、その生態の解明には研究器具の発達や、遺伝子研究の発展を待たなければならなかったため、抗ウイルス薬の登場には時間が必要でした。人類初の抗ウイルス薬とも評されるゾビラックスは、ヘルペス治療薬として開発された経緯をもっています。しかし、ゾビラックスの服用薬は体内への移行や吸収性に難点を抱えています。そこで体内への吸収性の低さを解消したのが、第二世代の抗ウイルス薬とされているバルトレックスになります。

バルトレックスは有効成分にバラシクロビルを含んでおり体内に吸収されると初めて、アシクロビルに変化して吸収されて血液中に循環します。ゾビラックスはアシクロビルそのものを有効成分に配合していたので体内への移行性の点では、高率の悪さが指摘されていました。この点バルトレックスは吸収性に優れるバラシクロビルを配合することで、体内への抗ウイルス成分の効率的な移行が可能になり高い治療効果を実現したわけです。

バルトレックスの使用方法ですが、性器ヘルペスの初回時と再発時とでは異なります。初回での1日あたりの服用量は、500mgを朝晩に5日間服用しますが、治療効果が芳しくない場合は10日間程度まで延長可能です。数カ月おきに再発を繰り返すような事例では、再発予防のための使用方法では、1日1回500mgの服用量で最低でも3ヶ月以上服用を継続します。1年に10回以上もの頻発ま再発を繰り返す事例では、再発予防中に症状が出現する可能性があります。そのような時は一時的に初回治療に準じた服用量で急場を凌ぐ場合があります。

ヘルペスが角膜などに感染を拡大し、角膜ヘルペスなどの合併症が発生したときには、バルトレックスには飲み薬タイプだけなので、ゾビラックス配合の点眼薬で治療を行います。
バルトレックスの有効成分バラシクロビルは安全性が高いと見られますが、副作用のリスクは存在します。バルトレックスの副作用の中で一番発生頻度が高いのは、頭痛です。ついで眠気などの意識障害や肝臓機能値の上昇などもみられます。再発予防のために継続的に服用する事例では、当然のことながらこれらの副作用のリスクは高くなります。再発予防で長期間連用するときには、肝機能数値などを定期的にチェックする必要があるのです。副作用は軽微なものが大半ですが、まれに重篤な合併症を引き起こすこともあるので、バルトレックスを性器ヘルペスのための目的で服用中の体調変化には注意を払って下さい。

ところで同じウイルスとはいっても、HIVとは種類が違うのでバルトレックスは効果を発揮しません。ウイルスのDNAなどが違うと効果を発揮しないので、ウイルスの種類に応じた治療薬を選択することが必須になってきます。