性器ヘルペスは再発性があるので要注意

2020年01月22日

性器やその周辺に痛みを伴う水膨れが発生するのが特徴なのが、性器ヘルペスになります。原因になっているのは単純ヘルペスウイルスに感染することです。痛みをもつ水膨れという症状で共通する感染症に口唇ヘルペスがありますが、いずれも患部が異なるだけで類似したウイルスの種類に属しているのです。

単純ヘルペスウイルス(HUV)には1型と2型の二種類からなります。HUV1型は主に顔面の三叉神経に分布しており、風邪に罹患したときや慢性疲労蓄積時など免疫力が低下したときに、口唇やその周辺に水膨れを生じます。これに対してHUV2型は主に性器や肛門などに、痛みを自覚する水膨れが発生するのが特徴です。主に腰周辺の神経組織に分布しており、HUV1型同様に免疫力が低下したときに症状は出現することがよくあります。ヘルペスウイルスの1型と2型は患部が異なるだけでなく、感染経路でも大きな違いが見られます。性器ヘルペスの原因となるHUV2型は、患部からも推測されるように、主な感染経路は性行為になるので、典型的な性行為感染症の一つです。そのため思春期以降の年齢で感染する傾向があります。

他方で口唇ヘルペスの原因となるHUV1型は、年少時に両親との接触を通じて感染することが多く、感染しても無症状で経過することが多く、数十年経過して成人して以降の年齢で水膨れなどの症状に遭遇することもあるようです。
性器ヘルペスの原因となるHUV2型に感染すると、初回感染時は症状が強くでる場合があります。水膨れが複数発生し強い痛み症状だけでなく、高熱や全身倦怠感・筋肉痛などの全身症状が出現することもあります。また性器ヘルペスの特徴の一つに、再発性が高く再発を繰り返す傾向を指摘することが出来ます。なかには一年間に数回以上再発を繰り返す場合もあるようです。ただし再発時は初回感染時よりも、水膨れや痛みなどの自覚症状は軽くなる傾向があります。

単純ヘルペスウイルス感染を原因とする性器ヘルペスの治療は、抗ウイルス薬の投与が中心です。治療に用いられる抗ウイルス薬にはゾビラックスとバルトレックスなどがあります。性器ヘルペス感染時の全身症状が強いような状況では、ゾビラックスの点滴注射などが使用されることもありますが、最近ではバルトレックスの服用が治療の中心になっています。ウイルスは宿主の細胞にDNAを複製する必要がありますが、これらの抗ウイルス薬には、その過程を阻害する作用を発揮しウイルス増殖を抑制し、患部の症状の沈静化を助けます。もっとも抗ウイルス薬は患部を緩和できるにすぎません。疲労時などには再発性の性器ヘルペスに遭遇することもめずらしくないようです。再発性のヘルペスウイルス感染症に対しても治療の基本は同様です。ただし迅速に患部の沈静化と回復をはかるには、可能な限り早い段階で治療薬の服用を開始することにあります。ピリピリするなどの徴候を自覚した段階で薬の服用を開始するのがポイントです。