ジスロマックがクラミジアや淋病に効果的

2019年11月28日
男性を診ている医者

性器クラミジアはクラミジア・トレポマティスという細菌に感染することが原因の感染症になります。細菌類の疾患に対しては抗生物質が有効なので、性器クラミジアもこれに準じることに。従来から治療に使用されてきたのが、クラビットという抗生物質でした。効果自体は安定したパフォーマンスを発揮していましたが、1日数回にわたり一定期間服用することが必要になるので、薬の飲み忘れしやすいという難点を抱えていたのです。抗生物質の飲み忘れは、耐性菌出現のリスクを高めることになります。
そこで現在では性器クラミジアの治療における第一選択薬はジスロマックになっています。
ジスロマックには有効成分に、マクロライド系の抗生物質であるアジスロマイシンを配合。ジスロマックの有効成分アジスロマイシンには、細菌の増殖に必要なたんぱく質の生成を阻害する作用を持っています。たんぱく質を生成して増殖するというのは多くの種類で共通した機序なので、ジスロマックの抗菌スペクトラムは非常に広範に及びます。クラミジアの他に肺炎球菌や淋病の原因の淋菌、細胞膜を持たないマイコプラズマ菌などにも、ジスロマックは効果を発揮します。
ジスロマックは使用方法に特徴があります。それは1000mgを初回に服用するというスタイル、治療効果も優秀で90%以上の有効率が報告されているほどです。1回の服用だけでおりものの異常や外陰部の痒みなどの諸症状の緩和・軽快に効果を期待できます。
この1回服用というシンプルな治療を可能にしているのは、持続時間の長さにあります。1000mgのジスロマックを服用することで、有効成分のアジスロマイシンの血中濃度の半減時間が68時間に及びます。従来の治療薬の血中濃度半減時間が8時間であることに比較すると、この数値の長さは明らかです。しかも病原体に対する有効な組織内濃度は10日間程度は継続すると、見られているのです。
この効果の持続時間の長さは、とりわけ性器クラミジア治療においては重要です。それというのも抗生物質が効果を発揮することが出来るのは、3日から4日の頻度で出現する細胞分裂の最終段階だけ。
10日間にわたりクラミジア内部に留るりことが出来るジスロマックなら、この細胞分裂の最終段階のタイミングを逸することなく作用させることが出来るので、高い治療効果を発揮するというわけです。使用方法が1000mgという投与量が多いことから、副作用の心配があります。しかしジスロマックの安全性は高く、副作用がでても頭痛や腹痛・下痢などが一過性に見られる程度です。
服用後数時間で作用をもたらし、3週間ほどでクラミジア・トラコマティスは死滅します。しかし淋病の場合、死滅しないで治療に抵抗を見せる場合があります。抗生物質に抵抗性を見せる淋病の場合は、別の抗生物質を探す必要に迫られることも。淋病でなかなか治療の効果が芳しくないときは医師に相談することは必須です。